内村鑑三が描く西郷隆盛の無私の姿に驚く
この番組の第1回を見た。
最初に紹介されたのは西郷隆盛。
エピソードが面白い。
あるとき宮中での会議の後、
西郷隆盛が帰ろうとしたが、下駄がなかった。
下駄がなかったことをさわぐと誰かが困ると思ったのか、
西郷隆盛は、そのまま裸足で帰った。
しかし、門番が、その姿を見て、誰かと問うと、
西郷隆盛は「西郷大将である」と答えた。
門番はそれを信じないので、
西郷隆盛は、そのまま雨の中に立ったまま、知り合いが証明してくれるのを待った、というエピソードだった。
加えて、どうして下駄がなくなったかというと、あまりに汚くて、下足番が捨ててしまったのである。
もう1つのエピソードは、他人の家を訪ねるときのこと。
西郷隆盛は、決して、ごめんくださいと大きな声で言うことはなかった。
誰かが気づいて、または誰かが尋ねてくるのを待ったという。
無私の西郷隆盛はすごいですね。
司馬遼太郎の『翔ぶが如く』を呼んだが、そんなエピソードはなかったなあ。
とにかく、西郷隆盛は近代日本における偉人であることは間違いない。
個人的には山岡鉄舟も押したい。