スペインのマリナレダ村は民主主義のユートピア
上記のまとめ記事に書いてあるように、スペインのマリナレダ村の村長、ゴルディーヨ氏の独特の考えのもとに、この村は運営されている。
ゴルディーヨ村長:「私たちは自らの価値観、消費活動を中心にした社会、お金に対して私たちが抱えている価値観、自分勝手さや個人主義などについて考え直す必要があります」
NHKスペシャルで経済がテーマの番組で、スペインのマレナレダ村が登場した。
以下の番組である。
NHKスペシャル マネー・ワールド 資本主義の未来(2)国家VS.超巨大企業 | 日経平均インデックス投資ブログ
ここに書いてあるように
『スペイン マリナレダ村 人口3000人
競争を制限する
ゴルディージョ村長
衣食住には競争を持ち込まない ビジネスの対象にしない
個人の土地の所有は認められない 村のもので15ユーロで貸し出される
村の畑で食糧生産
他のビジネスは村が積極的に後押し
若者の移住が急増
村の収入が1割アップ』
ということである。
失業者もいない。
上記の本は、このマリナレダ村を体験した筆者によるドキュメンタリー。
子ども達のストライキ、
スーパーマーケット襲撃、
貴族から土地を回収?するなどのことによって、現在のマリナレダ村はある。
きっと、重要なことは、ゴルディージョ村長の考え方である。
この本の43ページあたりから抜粋しよう。
『ユートピアは決して荒唐無稽な話ではありません。
人々が持つ最も崇高な夢です。
この夢は戦いを通して実現可能ですし、また、実現しなければなりません。私たちが夢見る平和とは、墓場で安らかに眠れるようになると言う平和ではなく、平等がもたらす平和です。
マハトマ・ガンディーが平和とは暴力が存在しない状態をいうのではなく正義が行われている状態を意味するといったように、私たちの夢は、天然資源や労働者が生産した富を一部の人々に奪われることなく、労働者が手にできるようにすることです。現在、ごく一部の豊かな人々がサハラ以南のアフリカに住む8億人もの人々に食物を与えられるほどの富を独占していますが、私たちは平等を実現したいと思っています。
全ての人が家を持てるようにしたいのです。
私たちは人間であり、投資財ではありません。
銀行をなくし、エネルギーなどの天然資源も多国籍企業が牛耳るのではなく、人々が活用できるようにしたいのです。私たちはこれらすべての夢を実現したいと思っています。
ですが、私たちは資本主義に完全に包囲されているので、まずは自分たちが住んでいる場所から始め、いずれはアンダルシア、そして、世界中で実現することを願っています』
現在の状況を考えれば、このような富、資源に関する新しい見方が必要になっていることは間違いないだろう。