英国空軍による猫投下作戦の真実が知りたいが・・・


『自然資本の経済』という本を読んでいたら、英国空軍による猫投下作戦の話がのっていた。この本にのっていたのはニューヨークタイムズ説で以下のような話である。


ニューヨーク・タイムズ説>
●1950年代、ボルネオ島マラリアが流行して、世界保健機関(WHO)はマラリアを媒介する蚊を撲滅するためにDDTを散布。
食物連鎖で猫にDDTが蓄積して猫が死ぬ。
●猫が死んだ結果、ネズミが大量発生する
発疹チフスやペストの発生が憂慮される事態になった。
世界保健機関はイギリス空軍の協力の下、14000匹の猫にパラシュートをつけて空から投下する作戦を実施した。


ウィキペディア説>
14000匹の猫のパラシュート投下!!!
ええ!!と思ってウィキペディアで見たところ、どうも話が違う。
14000匹というのはニューヨーク・タイムズの記事がネタ元だが、間違いだという。
●20匹の猫がカゴに入れられて投下された、となっていた。


アンサイクロペディア説>
ちょっと変な感じがしたので、さらに調べてみた。
アンサイクロペディアのページでは、こうなっている。

●14000匹の猫は実際にボルネオに送られたが、ほとんどは熱帯雨林での訓練中に死んだ。
●降下訓練ではパラシュートから抜け落ちて転落死する事故が続発。
●生き残ったのは20匹。
●1960年3月13日、王室空軍機により補給物資とともに20匹のネコが投下された。
●パラシュートは開かず、20匹のネコは死亡。


3つの説でどれが本当かはわからない。
きっと、猫は20匹ほど投下されて、作戦は失敗したというところは本当なのだろう。

14000匹の猫をボルネオ島に送ったのか?
猫に訓練したのか?
だいたい、猫を訓練できるのか?
そんなに猫を送って、ネズミがいなくなっても、また生態的におかしなことにならないか?
など謎が次から次へと湧いてくる。
是非、真実を知りたいものである。