ユーリ・ノルシュテインの不思議なアニメを田端のユニバーサルシアター【シネマ・チュプキ・タバタ】で見る

ユーリ・ノルシュテインのアニメを見る。

以下の4作を見た。

 

ストーリーを書いてしまうので、まだこれから見る方は読まないでください。

 

 

 

『狐と兎 』は、狐に家を乗っ取られたウサギが、クマや狼などいろいろな動物に狐を追い出してもらおうとするが、なかなか追い出せず、最後にやってきた鶏に追い出してもって、仲良く暮らしました、という話である。

どうして、クマが狐に負けて、鶏が狐に勝つのか、がよくわからないが、ウサギと鶏が一緒に闘ったところに意味があるのか。それも意味がないのか。よくわからない。だが、なぜか、単純な話だが、何かひきつけられるものがある。

 

『あおさぎと鶴』はあおさぎが鶴に求婚するが、鶴がちょっとしたはずみに断ってしまい、それを後悔して、あとで鶴があおさぎに求婚するが、あおさぎがちょっとしたはずみで、それを断る、というのを繰り返す話である。

まあ、いい加減にしろよ、という話であるが、なぜだか、せつない。

これも単純な話だが、絵や画面効果がよくて、見飽きない。

 

霧につつまれたハリネズミ』は一番のお気に入りである。

まず、ハリネズミがカワイイ。

そして、霧の中での様子を巧みな画面効果で見せていて、なんともいえない雰囲気にしている。

最後もハッピイエンドで良い感じである。

 

『話の話』は戦争がテーマのようである。断片的な記憶を結びつけたような、夢をつなぎ合わせたような、不思議な作品である。印象は全体的に暗く、ちょっと見ているのが辛くなるところもある。

 

独特のアニメである。

絵も画面効果もオリジナルで不思議な味わいをだしている。

ストーリーは起承転結があるわけではないが、意外な展開があり、そこに不思議なリアル感があるせいで、なぜだか魅入ってしまうところがある。

まったく不思議なアニメである。

 

この映画は、田端駅近くにある映画館、チュプキで見ました。

CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)です。

25名ほど収容の映画館で、視覚障害者などに対応しており、画面の様子を知らせてくれる音声ガイドがあります。

この日は定休日だったのですが、予約が入って、特別にやっていたそうです。柔軟に対応してくれるみたいです。

この日の上映スケジュールは以下のようです。

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なかなかのラインナップである。

ユーリー・ノリシュテインの次に、ガールズ&パンツァーというアニメが上映される。これは予約で一杯だった。

 

会場は手作り感に溢れている。これがスクリーンの下。クマのぬいぐるみが寝ている。

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これが劇場内の右半分。椅子は結構、座りやすい。

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「目の不自由な人も、耳の不自由な人も、どんな人も一緒に映画を楽しめるユニバーサルシアター。たくさんの人々の募金によって、日本一小さくて、日本一やさしい映画館が、2016年9月1日。東京都北区田端にOPENしました!新旧とりまぜて、選りすぐりの映画を上映しています。是非、ご来館ください。」

ということなので、

皆さん、一度、寄ってみて下さい。