『老いない人の健康術』が参考になる

著者は、安保徹(あぼとおる ABO TORU)、太田成男(おおたしげお)。

なかなか面白い。

安保徹氏は薬漬けの医療に警告を発し続けた人。

安保徹氏は残念ながら昨年末に急死。

どうも、医者が渡してくれる薬の多くは、必要がないどころか、害になることも多いらしい。

 

●沖縄の100歳老人の秘訣とは
健康法は特にないが、皆、畑で適当な量、気ままに働いている。
わがままな人が長生きする。
ストレスをためない人が長生きする。


●畑仕事は少し負担がかかるという意味で適度な運動である。

●多少きつい運動がミトコンドリアが増えて効率よくエネルギーを創り出す。

●標高300メートルから700メートルくらいが適度に空気が薄くていいらしい。
軽井沢は300メートル、諏訪湖が700メートル。
長野県は長寿日本一の県。


●降圧剤を飲み続けて血液が停滞するとさまざまな障害が起きる。
脳にはミトコンドリアが多くて、そのため、血流障害でアルツハイマー認知症の要因となるかもしれない。

●スタチン系コレステロール降下剤の日本における消費量は、世界の6割から7割。
私はこれを飲んだことがあるが、これを飲むと、なんだか筋肉が痛む。
副作用である。おかしいと思って飲むのをやめた。

●血液ドロドロ状態は臨戦態勢?
闘わなくてはならないときは末端の血流を止めてドロドロ状態にして、闘いが終わればリラックスして血流はサラサラに戻る。


●人間のリンパ球比は35%くらい。病気になると20%。死が間近で10%。
野生化している動物は60%から70%。
鯨は20%。
鯨とかイルカは意外と苦労しているらしい。

●がんは低体温、低酸素、高血糖への適応現象
ストレスで低体温、低酸素、高血糖となり、それががん細胞の増殖となる。

●少しきつめの運動:疲れが残らなくて、筋肉痛にならなくて頑張れる程度の運動をするのがよい。

以上。

 

『レコードと暮らし』田口史人著がなんだかへんで面白い

先日、北村早樹子の活動をしらべていたところ、

高円寺円盤というレコード店にいきあたった。

店主は、田口史人 たぐちふみひと 1967年生まれ。

この店で、北村早樹子などが年末にコンサートをやるという情報があったのだ。

不思議な店だとおもって、田口氏について調べると、著作がある。

『レコードと暮らし』田口史人著 出版社は夏葉社。

それにレコードをかけながらお話しをする「レコード寄席」なる出張トークショーをやっているらしい。

ぜひ、聞きたいものだ。

 

この本を見てみると、

いろいろなソノシート、レコードがいっぱいのっている。

学校活動の記録用レコードから、文豪のレコード、会社のレコードなどあらゆるレコードが掲載されている。

面白いと思ったのが以下のレコード。

谷崎潤一郎が吹き込んだ『瘋癲老人日記』 NHKで録音したものらしい。音楽は武満徹。音楽と一体となった見事な作品らしい。

●『物語のようにふるさとは遠い』富岡多恵子

背筋が凍る一品と評されている。

怖いけど聞きたい。

●『日本現代詩大系』というレコードもあって、ポエトリーリーディングが収録されている。

●『小野田元少尉還る』というレコードはヒットしたらしい。

●『都電荒川線新装記念乗車券』 1978年1月1日発行。

これはソノシートで、円盤の周囲が切符になっている。

三遊亭圓右が荒川線沿線を紹介した声が入っているとのこと。

結構、出回っているらしいので、ぜひ購入したい一品である。

s.webry.info

 

 

 

 

 

 

 

 

福田稔医師と安保徹教授の『免疫を高めると健康になる』

福田稔医師と安保徹教授の『免疫を高めると健康になる』

というが本ある。

福田稔医師は、爪もみ健康法を推進する人で、多くの著作がある。

ここ3週間ほど、爪もみをしているが、体の調子がよくなってきた感じがするので、この健康法は効くかもしれない。

爪もみ健康法というのは、爪の付け根あたりを20秒ほど、手足のすべての指をもむものだ。

それぞれの指で効く症状もあるので、その部分は長めにやるといいらしい。

結構、小指に効く症状が多い。

糖尿病、認知症 肩こり うつ 不眠などなどである。

 

この本にはほかの健康法ものっている。

アトピー対策 口呼吸対策

『あ い う べ』と発声して、口まわりの筋肉を鍛える。

 

●乾布摩擦で自律神経を整える

体温があがる

 

●耳鳴り 難聴 めまい

わきの下をもむ

 

●うつ

湯たんぽ、入浴で体をあたためるとよく眠れていいらしい。

 

爪もみ、おすすめである

以上。

 

 

定本佐藤春夫全集第10巻に掲載されている山之口貘の話「放浪三昧」

山之口貘という沖縄の詩人がいる。

とても平易な言葉で、生活のことやら気持ちのことやらを詩で見事に描くことができる人である。

フォークシンガーの高田渡などが、彼の詩を歌にしたりして、少し有名だ。

高田渡の『生活の柄』は、その1つで、山之口貘の詩を歌っている。

最近、なにかの拍子に、山之口貘の詩を歌っているアルバムなどをさがしていたところ、発見があった。

 

なんと、文豪の佐藤春夫が、山之口貘のことを書いた文章があるというのだ。

それが定本佐藤春夫全集第10巻に掲載されている「放浪三昧」という話。

副題として、ある詩人の話、とある。

 

当時、山之口貘は、ときどき佐藤春夫の家を訪問していたらしい。

出版社に紹介してもらうのが主な目的であったようで、その目的はなかなかうまくは達成できなかったが、当時、すでに文豪であった佐藤春夫氏と話すのが刺激にもなっていたようだ。

 

佐藤春夫氏も、憎くは思っていなかったようで、人柄、才能をみて、家にあげていた。

また、人への紹介として、自分の名刺の裏に、「この人物は風体はいかがわしいが、善良な市民であり、天分がある詩人である」という意味のことを記して、山之口貘に渡している。

 

そのような状況で、ときどき訪問してくる山之口貘の話を書いたのが、この「放浪三昧」である。

15ページほどの文章である。

 

当時、山之口貘は針灸の先生と一緒に3畳の部屋で暮らしており、針灸の免状をもっており、針灸の道具を持ち歩いてた。

佐藤春夫にも針灸をしてさしあげようと申し出たようだが、あまり強くは薦めなかったという。

 

土管の中で寝て暮らすなど放浪生活の具合を佐藤春夫に四方山話したようで、そのようすがのんきそうで面白い。

文章中には「生活の柄」という詩も掲載されている。

 

山之口貘の生い立ちについても書いてある。

父はもともと銀行員で、20年ほど勤めたが、八重山で漁師たちの稼ぎが良いのをみて目がくらみ、漁師に投資して失敗してしまったらしい。

そのせいで、山之口貘養子に出されそうになったので、家出をして那覇(当時は首里といっていたらしいが)にでて放浪生活をする。

ズリとよばれる琉球の遊女に優しくされてヒモのような身になるが、それもままならず、また放浪生活へ。

その後、周囲の援助もあって、上京することになる。

ほれた女のために19歳から21歳までコーヒー店に通い詰めた話があり、女には結婚拒否をされて、女は別の男の許嫁になったが、ときどき会って話をしている、というところで話は終わっている。

これは「ルンペンの恋」という詩になっているらしい。

 

ああ、なるほど、山之口貘の人となりは、きっとこんな感じなのだろうなあ、とよくわかる文章で面白かった。

 

獏 詩人・山之口貘をうたう Original

 

 

 

 

 

 

みんなのうた の 松本弘のアニメーションが素晴らしい

www.h-matsumoto.com

回転木馬に僕と猫 という みんなのうた の一曲があります。

この歌とアニメーションが素晴らしい。

アニメーションは松本弘。

そのサイトにいくと、いくつか アニメーションが見られる。

どれもクリエーティブである。

 

歌は中山うり さん。

こちらも素晴らしい。

アルバムを聴くことにする

ぜひ、みんなのうたをご覧ください。

氷水の中に2時間浸かるアイスマン

www.redbull.com

アイスマンとして知られるヴィム・ホフ。

ショートパンツでクライミングに挑み、裸足で雪の上を走り、氷の中を泳ぐ男だ。

というタイトルである。

 

え!本当?と思うが、本当らしい。

ヨガ?の秘密技?を身に付けたらしいのだが、詳細はよくわからない。

本などがでてないかと思ったが、ウェブだけらしい。

困った。

今後、情報を探してみよう。

 

 

和菓子屋 叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)の話を読んだ

www.kanou.com

 

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/512GAYbK6LL._SL75_.jpg

『新 忘れられた日本人』 佐野眞一著を読んだ。

その中に叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)のことが書いてあった。

そのエピソードが面白かったので簡単にして書いてみる。

 

叶匠壽庵という滋賀県大津市に本店がある菓子店の話である。
閉店後に、1人の客が来た。
19歳の女店員が対応した。
客はこう言う。
「いま母親が死にかけている。死ぬ前に叶匠壽庵のお菓子を食べたいと言っている」
女店員はこう言った。
「うちのお菓子をそこまで思っていただいているお客さまからお金をとるわけにはいきません」
女店員は自分のお金をレジに入れて、お菓子を客に渡した。
そして、電話番号を聞いた。

女店員は翌朝、そのお客に電話を入れたところ、母親はなくなっていることを知る。
葬儀の日を聞いた女店員は、大津市から名古屋までいき、葬儀に出席して、お菓子を置いていったという。

この叶匠壽庵の創業者は芝田清次という人物である。
芝田は警察官だったが、39歳のときに叶匠壽庵を創業する。
恩給をもらいたくないために、その資格がとれる1年前に警察官を辞めている。
同社の従業員には知恵遅れの青年や少年院帰りの若者が少なくない。
芝田の人間教育を聞きつけて、就職を頼み込む保護者が絶えないからだったという。

 

 

いつか食べに行こうか思う。

東京ならここが近い。

 

叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)

大丸東京店もある。

新丸の内店

〒100-6590
東京都千代田区丸の内1-5-1
新丸の内ビルディングB1
(TEL) 03-3211-3

あも(柚子)というのが美味しそうである。

「ほろほろと餡がほどけるやさしい口当たり、手炊きの春日大納言小豆で、甘露煮に仕上げた柚子を練り込んだ、とろけるようにやわらかな求肥の餅を包み込みました。柚子は、高知県北川村産を使用。爽やかな柚子の香りをお楽しみいただけます」

以上。