福島原発事故のトモダチ作戦で、すでに被曝によって米兵9名が亡くなり、100名以上が障害に苦しんでいるらしい。
NNNドキュメント「放射能とトモダチ作戦」 米空母ロナルドレーガンで何が? を見てみよう。
上記で内容が紹介してあるが、トモダチ作戦で、すでに被曝によって米兵9名亡くなり、100名以上が障害に苦しんでいるらしい。
今晩、放送があるので見てみよう。
というわけで、見ました。
311のときのトモダチ作戦とは、福島への米軍による物資提供である。
3000トンが運ばれた。
ありがたいことです。
空母レーガンなど20隻以上が参加した。
韓国に向かっていたところを、地震の報を聞いて、急遽、福島へ向かったのである。
だが、問題は原発である。
3/12 15時、福島第一原発が爆発。
3/13の朝、ベントが始まる。
当然、米軍は知らない。
そのとき、太平洋上に放射性プルーム(飛散した微細な放射性物質が、大気に乗って煙のように流れていく現象)があった。
それに米軍艦船が入ってしまったのだ。
そのとき米兵たちは、「血のような味、金属のような味、銅のような味がした」と振り返る。
これは広島でもスリーマイルでも言われたことで、科学的にはよくわかっていない。
また、外で活動していた米兵の一人は、熱い空気の塊がやってきたとも言っている。
放射線を浴びたことがわかったので、長靴などの汚染されたものは捨てられたという。
このとき31種類の放射性物質が見られたという。
肺から入り、血液に入り内部被曝することになる。
SPEEDIの情報は翌日入ったので、この時点では詳しい情報はわかっていない。
「東電は火災といっているが、メルトダウンじゃないか」という米兵の言葉もあった。
3/15に艦長から、艦内で使用している水の汚染についての報告があった。
シャワー、飲料水などは禁止となったが、そうもいかない。
空母レーガンには5000人以上が乗船。
その後、米兵たちは水を飲み続けざるを得なかった。
米兵たちは、ヨウ素剤が受け取った、という証明書を書かされたが、実際には受け取っていない。
その後、米兵たちは体の不調を訴える。
お腹が痛い。
肛門から血がでる。
尿失禁。
体が腫れる。
神経痛。
髪がぬける。
飲み込めない。
などなどの症状がある。
トイレは満員になったそうだ。
その後、骨膜肉腫。子供が産めなくなる。両足切断。子供がすぐに死んだなどの異常な症状がでる。
体重減少、発熱、脱毛などの被曝による被害があるが、米軍の医師は否定する。
その後、米兵402人は、東電を訴えることになる。
米軍を訴えることは法律上できないらしい。
ジョン・エドワーズという弁護士は、
アメリカにはディスカバリー制度というのがあって、東電が隠している情報も開示しなくてはいけなくなるので、日本における裁判においても、それが使用できるだろう、
という話をしていた。
ただし、アメリカで裁判があればの話だが、ぜひ、そうなってほしいものだ。
この番組では、どれくらいの放射線を浴びたのかははっきり示されていなかったが、相当に高い放射線であったと想像できる。
アメリカは、原爆開発当時から、兵士たちを被曝させており、イラク戦争でもウラン弾での被曝が問題になった。
今回も、被曝したのだが、米軍側はその事実は認めない。ひどい話である。
立証が難しいともいう。
米軍の兵士たちに富裕層はいない。
その人たちが、命令によって、それも人助けだとおもってやったことで、辛い目にあうというのはひどい話である。
東電との裁判になるのだが、その経緯を見守りたい。
この番組は日本テレビを定年退職した倉澤治雄氏が企画制作したもの。テレビも捨てたものじゃないか?