リーマンショックを描いた映画『インサイド ジョブ』が凄くて怖い。
リーマンショックを描いた映画『インサイド ジョブ』を見た。
リーマンショックは、世界中に影響与えた金融事件だが、これはあきらかに意図的な人災である。
知らぬ間になったわけではなくて、リーマンブラザース、AIG、ゴールドマンサックスなどの当事者、FRBなどの政府関連団体も、自らが儲けるために規制緩和を進めた。
その結果、ボロもうけをして、その損害を世界中に背負わしたのである。
ひどいのは、ゴールドマンサックスなどが、CDSという金融商品で損失を生じることがわかって、年金基金などに購入させたことである。
さらにひどいのは、CDSが破綻すると、ゴールドマンサックスなどはそれによって儲かるようにしていたことである。
騙してモノを売っただけでなく、それによってさらに儲けていたのである。
強欲にかられた人間のすることは恐ろしい。
そのように儲けた人々は、陰では買春と薬にまみれていたという証言もある。
最低です。
もっとひどいことがあって、
リーマンショックで罰せられた人がいないことである。
というか、その反対である。
リーマンショックを創り出した人々は、多くの人が失業したのとは反対に、莫大な利益を得たまま、のうのうと暮らしている。
というか、今のアメリカの中枢に、これらの莫大な利益を得た人々が、重要な地位を占めているということである。
つまり、リーマンショックと同じようなことが起きても何も不思議がないということである。
なかなかに恐ろしい。
ちょっと憂鬱にもなるが、『インサイド ジョブ』はオススメのドキュメンタリー映画です。
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